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新設備:大型無電解ニッケルめっき槽(カニボロン)

大型無電解ニッケルめっき槽(カニボロン)
大型無電解ニッケルめっき槽(カニボロン) 大型無電解ニッケルめっき槽(カニボロン)
大型無電解ニッケルめっき槽(カニボロン)
大型無電解ニッケルめっき槽(カニボロン) 2,500×600×800

この度、ユーテクノ株式会社では、主力である無電解ニッケルめっきの業務強化のため、大型めっき槽を導入いたしました。
従来のものよりも大きく、深さがあるので、今まで難しかった大型部品のめっきも可能となりました。また、複数台導入しているので短時間かつ、大量に部品のめっきができるので、ますます対応できるニーズの幅が広がりました。
これだけ多く、大型めっき槽の完備が充実しているのは、当社を含め日本でも数社しかありません。
この機会に、社業発展のため一層の努力を致す所存でこざいますので、何卒ご高承の上一層のお引立を賜わりますようお願い申し上げます。


カニボロン

優れた耐摩耗性と高硬度を有する新しい機能めっき
カニボロンは、低燐・低ボロンの高性能めっきで、無電解Ni-Pと無電解Ni-Bの両特性を有し、従来以上の多機能を持っています。特に、過酷な条件下での耐摩耗性に優れており、精密部品・自動車部品には最適です。

皮膜組成と特性

皮膜組成 ニッケル97wt%以上、燐1〜3wt%、ホウ素1w%以下。
耐摩耗性 無電解Ni-Pの3倍以上と優れた特性を持つ。
高硬度 めっきしたままでもHv700、熱処理によりHv1000前後。
耐熱性 無電解Ni-Pよりも耐熱性に優れ、高温に於ける使用にも充分適用可能。
耐衝撃性 皮膜は、強い靭性を持っており、硬度が高くても割れや脆さがでない。
潤滑性 摩擦係数は、無電解Ni-Pの2/3と優れており、摺動部や回転部の焼き付き防止に効果がある。
高精度 無電解めっきのため、指定膜厚に対して、±10%と精度が高く、膜厚の均一性を保つことができる。
光沢性 無電解Ni-Pとは異なり、明るい光沢を有す。
ボンディング性 耐熱性に優れ、強固な酸化膜を形成しないため、電子部品へのボンディング性や溶接性が良い。

硬度
無電解Ni-Pめっきの硬度特性は、燐の含有量で決まります(図1)。高燐タイプのめっき析出時の硬度は、Hv500程度ですが、熱処理によりNi3Pを生成し高硬度になります。また、低燐タイプは析出時にHv650程度を示し熱処理温度と共に高硬度になりますが、熱処理400℃以上で硬度は低下します。
また、Ni-Bは、析出時の硬度は高いものの300℃以上の熱処理により硬度は低下します。カニボロンは低燐タイプの硬度より硬く、析出時にHv700以上、熱処理200℃でHv800以上を示し、さらに熱処理400℃でも硬度低下を起こしません。
Ni-Pに比べ200℃の熱処理でも高硬度を示すカニボロンは、アルミ合金の表面処理に多用されます。通常のアルミ合金の耐熱温度は200℃前後であり、この温度で高硬度を必要とする場合、カニボロンが最適です。

適用性

要求特性 カニボロン カニゼン カニブラック カニフロンS
皮膜硬度    
電導性
潤滑性
離型性  
耐衝撃性  
耐熱性
ボンディング性    
低反射性    
光吸収性      
耐摩耗性    

※◎・・・非常に適している ○・・・適している

加工応用例

  • 変速クラッチ
  • オートマチック変速装置
  • カムシャフト
  • バルブ
  • フランジ
  • 球面ベアリング
  • 歯車
  • スライド
  • 排気筒
  • ピストンリング
  • ピストンロッド
  • エンジン部品
  • フラップ
  • プリント基板
  • セラミック基板
  • ICヘッダー
  • ガラス金型
  • レンズ金型
  • コンプレッサー部品
  • 工具類など

お問合わせ・資料請求は下記まで
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